障害者委託訓練スタート in merry attic
こんにちは、こんばんは。
今週(6/3)からこれまで準備をしてきたmerry atticの新たなチャレンジ、
障害者委託訓練がスタートをして、
初めての訓練生が社会福祉法人うらわ学園さんからやってきました!
障害者委託訓練???
って方がほとんどだと思いますので
ぜひ、この機会にご紹介させてください。
障害者委託訓練とは
厚労省が職業能力開発促進法に基づいて実施する事業です。
エントリーするのは、就職を希望している障害(身体・知的・精神、障害種別は問いません)のある方で、基本的に就労を支援する事業所等でトレーニングをして、そこでのアセスメントを通して自己覚知が進み、専門の支援員さんなどからも働くための職業準備性が整ってきたという評価を得ている方です。
委託訓練の受け入れ先企業(今回の場合メリー) は、上記のような方に模擬就労の場を提供します。
そのマッチング役は、国から委託を受けた職業能力開発センターで各都道府県にあります。
この訓練を通して、
施設などの保護的環境を飛び出して、実際の会社で仕事をして本当にこの仕事が自分にあっているのかを体感することで意思決定の解像度をあげる、就労というライフステージの移行に当たって訓練での経験やアセスメントが発揮されて職場定着、はたまたキャリアアップに繋がることが期待されます。
ちなみにハローワークや職業能力開発センターの方の話しでは、
児童福祉分野での障害者委託訓練の受入実績は、需要に対して受け皿がない状況で
少なくとも学童としては日本初(?)の試みだそうです。
障害者の就労支援・雇用状況からみた委託訓練の意義
法定雇用率というワードをご存知でしょうか?
これは障害のある方を会社ごとに一定数以上雇入を行ってくださいというものです。
この法定雇用率が平成30年4月1日より引き上げとなりました。民間企業では0.2%増の2.2%です。
※対象は従業員数が45.5人以上の企業です。
また、法定雇用率の算定に、同じく平成30年4月から精神障害者が含まれたのも大きな変化だと思います。
そんな障害者雇用の環境の変化に対して雇用後の定着が課題として挙げられます。
これは雇用前のマッチングが大きく影響します。
「ご本人・企業との適切なマッチング」の実現が障害者委託訓練の意義であると感じています。
訓練の実施イメージ
プログラム期間は訓練生1人につき60時間程度で1日5H程度。(12日間程度を想定)→メリーの場合です。
仕事内容(プログラム)を決める上で、ご本人・支援機関・職業能力開発センター・受入先企業とのケースカンファレンスの中で障害特性に合わせた仕事の切り出しや構造化をしていきます。
メリー(学童)の場合だと例えばこんな感じです。
1開室前の準備(清掃、おやつの準備、事務作業)
2児童のサポート(宿題・おやつ・自由時間等の見守り)
3一日の振り返り
上記のような技術の習得以上に挨拶・体調不良等の相談・休憩時間の過ごし方・遅刻の連絡など社会性にフォーカスしたアセスメントがとても大事になってきます。
最後に、
メリーでの障害者委託訓練実施にあたっては保護者の皆さまのご理解とご協力があってこそ実現したことです。
ご声援を下さったたくさんの皆さま、本当に有難うございます!
まだスタートしたばかりです。
訓練生にとって濃い学びの時間となり、子どもたちのこれからに何かしら結びつくような・・・
そんな委託訓練にしていきたいと思います!